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眼瞼下垂手術(麻酔)

眼瞼下垂
2009.07.21.火曜日
眼瞼下垂 | 2009.07.21.火曜日

眼瞼下垂手術の切開線デザインが終わったら、いよいよ局所麻酔注射です。
局所麻酔にはエピネフリン入り1%キシロカインを用います。キシロカインは最も一般的な局所麻酔剤です。不整脈の治療にも用います。一般名はリドカインです。
エピネフリンは末梢血管を収縮させる作用で、出血を最小限に減らせます。また、麻酔の効果を持続させる効果もあります。
エピネフリンはアドレナリンと同じもので、体の中に元々あって、交感神経が興奮すると体内のアドレナリン濃度が上がります。
注射の痛みを最小限にするために、注射針は30G(ゲージ)と呼ばれる大変細いものを用います。注射針のサイズは大きい数字ほど細い針となります。
献血の際に用いる注射針は太くて16Gで、一般病院で最も細い針は27Gくらいです。それ以上細い針は、国内で一般販売が無いので、30Gの針はアメリカから輸入して使っています。
眼瞼下垂手術の注射は、上まぶたの瞼縁(まつげの生え際)に平行に数カ所注射します。細い30G針ですが、少し刺すときにちくっとします。片方で2-3ヶ所の注射となります。
注射した部分を、内出血が起こらないように軽くおさえつつ、エピネフリンの止血効果が最大となる4分間以上待ちます。このとき少し圧迫感が気になるかもしれませんが、強くおさえることはありませんので、ご安心ください。
麻酔が十分効くのを待って、切開となります。
(つづく)

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